見出し画像

社員が語る「システムエンジニアからコンサルタントになるために」

「組込みソフトウェアの開発現場が抱える課題を解決するコンサルティングファーム」。エクスモーションという会社を知り、コンサルタントという仕事に興味をもったエンジニアの多くが、「ハードルが高そう」と感じるのではないでしょうか。

最大の理由は、「コンサルタントは、技術に関する深い知識がないと務まらない」というイメージがあるからでしょう。確かに、技術は必要です。エクスモーションのコンサルタントは、要求開発、MBD、XDDP、機能安全、品質診断など、それぞれ専門分野をもって活躍しています。

しかし実際には、「技術力があればコンサルタントになれる」というわけではありません。メーカー系企業のシステムエンジニアからエクスモーションに転職し、コンサルタントになった松井良太さんは、自身について「技術力のなさを強みにするコンサル」といっています。

そんなことはないだろう、自虐ではないか…と疑った人は、コンサルタントという仕事について、並々ならぬ興味があるのだとお見受けします。であればぜひ、この記事を最後までご一読ください。松井さんのプロフィールを辿りながら、「システムエンジニアからコンサルタントになるために必要なこと」を一緒に考えてみましょう。

お客様に対する責任を感じたシニアエンジニア時代

2024年8月、エクスモーションが月に2回開催している「社内ワークの日」で、「コンサルタントプロファイリング」という企画が始まりました。社員の相互理解や情報共有、部署を越えた施策検討などを実施する「社内ワークの日」は、参加者の発案でさまざまなテーマについて意見交換を行っています。

「コンサルタントプロファイリング」の目的は、コンサルタントの仕事観やこれまでの経験を聞き出し、これからコンサルタントをめざすエンジニアに今後の指針となる情報を提供することです。まずは、松井さんがコンサルタントになるまでのプロセスを辿ってみましょう。

システムエンジニアとして順調に経験を積んでいた松井さんが、転職を考え始めた理由は、「精一杯の努力はしていないのに人事評価が高かったから」。仕事がつまらない、このままでは頭打ちになるという焦りから、切磋琢磨できる環境に身を置きたいと考えたそうです。

エクスモーションに転職した当初は、組込みソフトウェア開発のシニアエンジニア。入社して最初に感じたのは、「コンサルティングファームのエンジニアとしての責任感」でした。

前職では、「お客様にときどき叱られながら、いわれたとおりのものを作るのが仕事」。エクスモーションのエンジニアは、お客様から専門家としてのアドバイスを求められる機会が多く、担当するコンサルタントが培ってきた信頼関係の重みと、自らの言葉でお客様の開発現場が変わっていくことに対する責任を痛感したといいます。

自動車メーカーのMBD(モデルベース開発)のプロジェクトに携わり、USDMの仕様の記述などにこだわって仕事を進めていくうちに、「こうやって自分の考えを煮詰めて理論として固め、お客様に売るのがコンサルタントという仕事なのでは」と、技術やノウハウを持論にしていくおもしろさにめざめたとのこと。シニアエンジニアとして技術への知見を高め、実績を積み上げていくうちに、コンサルタントになりたいという思いが強くなっていきました。

技術だけではない「コンサルタントに求められる力」

「渡辺社長や常務の芳村さんに、評価は高いのに何でコンサルをやらせてもらえないんですかとキレたこともある(笑)」という松井さん。31歳で晴れてコンサルタントになると、目標を見失ってしまい、「コンサルタントに向いていないのか」「エンジニアに戻りたい」と思うこともあったそうです。

「転機になったのは、イノベーションチャレンジ(当時はIoTイノベーションチャレンジ)というビジネスコンテストにリーダーとして参加したり、DeruQui というイノベーターの教育プログラムの開発に関わったりしたことですね。コンサルタントは技術力が必要な仕事ですが、技術以外の力を強みにする生き方もあるのではないかと思うようになりました」

松井さんは、コンサルタントに必要な資質について、DeruQui の考え方を用いて整理しています。軸となるのは、「インプット」「プロセス」「アウトプット」。技術やノウハウなど、コンサルタントとしての地力をつけるインプットでは、「アンテナを磨く」「多様性を受容する」「俯瞰視点を持つ」といったことが重要で、プロセスにおいては「本質を捉える」「ポジティブに考える」「発想を広げる」ことが求められます。

アウトプットは、「言語化」「伝える力を磨く」「話を聞くだけでなく、具体的な行動を」。これらのベースにあるのが、それぞれの個性・強みや、熱意・使命感であるという考え方です。

松井さんが「技術力のなさを強みにするコンサル」という表現で伝えているのは、技術ではなく人間力に特化して自身を磨いた者にしか出せない価値があるということです。技術を強みとしないからこそできる「わかりやすい表現」「俯瞰した見方」などがあると考え、技術を武器とするエンジニアとタッグを組んで「他のコンサルタントとは違う戦い方」でお客様に貢献しています。

「2年ほど前に、エクスモーションのコンサルタントが集まって座談会をやろうという話があり、その後に若手社員が次世代の経営と事業を考える『エクスモーション3.0』が始まりました。それらを通じて、経営や事業といったエンジニア時代になかった視座が得られたのも大きかったですね。日々のコンサルティングにもいい影響があったと思います」

コンサルタントをめざすエンジニアに必要な意識・視点

エクスモーションには、コンサルタントへのチャレンジ制度があります。コンサルタントになりたいエンジニアが自ら手を挙げ、お客様の課題を解決するプレゼンなどの課題にチャレンジして、審査のうえ合否が決まるというものです。失敗しても、再チャレンジできる制度で、自らの強みや足りないことに気づく機会でもあります。

「コンサルタントプロファイリング」の場で、参加していたエンジニアから「コンサルチャレンジはどうだったんですか?」と聞かれた松井さんは、自らの経験を伝えながら、「現状の能力を評価したうえで、個々の課題となるポイントを見るので、コンサルタントとして必要な力を把握しておいたほうがいい」とアドバイスしています。

コンサルタントに必要なのは、ハイレベルな技術や幅広い知見だけではありません。お客様と信頼関係を築くためには、現状の理解や納得感がある提案、的確なアクションなども重要なポイントです。

エンジニアとしての現場経験と学習によって、技術力はレベルアップします。そのうえで、松井さんがいう「技術を持論化する」「自分の言葉で伝える」「本質を捉える」「俯瞰視点を得る」といったことを意識して課題解決に取り組めば、コンサルタントとして活躍するキャリアが見えてくるでしょう。

今回は、「システムエンジニアからコンサルタントになるために必要なこと」について紹介しました。いかがでしょうか。自らの提案によってお客様の組織や開発環境が改善し、信頼関係を深められるのがコンサルタントという仕事の醍醐味です。興味がある方は、エクスモーションの採用サイトで、社員のさまざまな取り組みや募集要項をご確認ください。

採用サイトはこちらから