普段の業務とは違う技術、メンバーで真剣勝負のビジネスコンテストに挑戦できる
エクスモーションには、お客様の支援にあたる普段の仕事とは別に、興味のあるさまざまなプロジェクトに参加する機会が設けられています。今回はその一つである「イノベーションチャレンジ」について、実際に参加した社員に話を聞きました。
エンジニア 門戸良介さん
関西のOA機器メーカーでの組込みソフトウェア開発に従事していたが、お客様を支援する業務に集中できるエクスモーションに魅力を感じ2018年に入社。現在も大阪に拠点を置き、自動車業界で業務効率化ツールの開発などを手掛けている。学生時代にルービックキューブ世界3位になった経験の持ち主。
営業・販売 廣瀬航郷さん
2022年入社。大学時代、所属していた生物系の研究室で実験機器の使いづらさを感じた経験から、ものづくりに設計段階から関わることに興味を持つ。「複雑なものを簡単に」というエクスモーションの理念に共感して入社を決めた。
「売れるか?」というプレッシャーのもとで技術を活かす経験を求めて
――イノベーションチャレンジは、デジタル技術を応用した新たなビジネスアイデアを競う、年1回のビジネスコンテスト。エクスモーションではその目的に共感し、社会貢献という観点からも毎年スポンサーを務めています。そうした背景もあり社内からも毎年1チームが出場していますが、2023年に出場されたのが門戸さんと廣瀬さんのお2人でした。まずはなぜイノベーションチャレンジに参加しようと考えたのかを聞かせてください。
廣瀬 私は現在、自社開発製品の営業販売の仕事をしているのですが、その中で、「技術的に優れているだけでなく、売れることも大事」と感じるようになりました。技術をビジネスとして成立させるには、製品の開発思想も重要。イノベーションチャレンジではその段階から疑似体験ができるのではないかと思い、今回初めて参加を希望しました。
門戸 私は2022年、2023年と連続して参加していますが、最大の動機は、今自分が興味を持っている技術で何かしてみたいということですね。今はNFTとかメタバース、生成AIなど、毎年のように技術トレンドがありますが、普段の仕事の中ではすぐにそれを扱うという機会はなかなかありません。かといって趣味で何か作ってみるというのでは何のプレッシャーもなく、「できた!楽しい!」で終わってしまう。そうではなく、「その製品がビジネスとしてちゃんとお金になるのか」と審査してもらえるところに、イノベーションチャレンジの面白さを感じています。
もう一つ、私は持つ技術やアイデアなどの「ウラ技」で人のお悩みを解決するのが根源的に好きで、だからエクスモーションの普段の仕事も大好きなのですが、イノベーションチャレンジには仕事とは違う「お悩み」の広がりを求めて参加している面もあります(笑)。とくに今回は、今関心を持っている生成AIについて、製品に活かすだけでなく、アイデア出しにも応用できるのではないかと思い、それを実践してみたいという気持ちもありました。
廣瀬 門戸さんとは直接面識はなかったのですが、凄腕のエンジニアだという噂は聞いていたので、もっと技術ありきの動機で参加されているのかと思っていたんです。ですが実際はとても柔軟にチームのサポートをしてくださって、ものすごく助けられました!
アイデア、組織、技術的な実現可能性。「ビジネス」のさまざまな要素が経験できる
――実際の作業はどのように進んでいくのでしょうか?
門戸 今回は産学連携チームということで、学生さんが合流したのが8月。実質そこから、9月の一次審査に向けた本格的なアイデア出しが始まりました。「なぜその課題に取り組むか」「背景や思い」「アイデアのユニーク性」など、審査基準は最初から示されているので、それに応えられるような内容を考えていくことになります。
廣瀬 当初は、私の実家が介護関係の仕事をしていることもあり、医療・介護の分野で技術を活用して何かできないかと考えていたんです。そこに学生さんのやりたいことをプラスしていくつもりだったのですが……。
門戸 なかなか意見が出なくて苦労したんですよね。そんな中、全体の進行役を務めた廣瀬さんが、アイデアを引き出すため、発言を促したり、逆に完全に黙ったり(笑)、いろいろな工夫をして頑張ってくれていました。
廣瀬 オンラインでミーティングをするのですが、5分くらい誰も喋らないまま過ぎるような時間もあって辛かったですね。そんなとき門戸さんが、ChatGPTをうまく使ってとにかくたくさんアイデアを出す方法を考えてくれたんです。おかげで最終的には、「医療・介護」よりはもう少し一般的な「健康」をテーマに、「理想的な体を作るためのアプリ」を開発することに決まりました。普通に生活しているとアプリが「運動しませんか?」「こんな食事はどうですか?」と提案してくれて、提案を受け入れるだけで健康になれるというものです。さらに「このまま生活するとどうなるか」を生成AIが予測し、「未来の自分」として教えてくれるというのもポイントです。
門戸 ここまで来ると、最も重要なのは実現性。そこは自分がしっかり検討し、審査基準に合わせて問題点を挙げて解決していきました。逆に廣瀬さんは、たとえば「アプリのサブスク料金はこれでよいのか」など、ビジネス的なリサーチをしっかり進めてくれて頼りになりました。
メンバーを巻き込む力とプロジェクト推進力、そして信頼できる仲間を得た
――今回のチャレンジを終えて、どんなことを思われますか?
廣瀬 最終的には二次審査で敗退になってしまいましたが、普段の仕事で身につくのとは違ういろいろな力がついたと感じています。一つは、会議の流れが見えるようになったこと。この会議で何をどうしていきたいのかが分かるようになったことは、今後さまざまなお客様と話し合ってものごとを決めていく上でも役立ちそうです。また、自分はまだ入社2年目で、社外の人に向けて何かをプレゼンする機会が少ないのですが、審査員に向けて発表する経験を通してお客様への説明力もついたと感じています。
門戸 今回は学生さんも一緒だったので、背景の違う人、ともすれば消極的になりがちな人をどう巻き込むかという意味でもよい経験ができたと思いますね。
――エクスモーションの仕事は基本的に社外の人と一緒に働くお仕事だけに、それは貴重な経験かもしれませんね。また、お二人は事前の面識はなかったとのことですが、今はどうでしょうか?
廣瀬 門戸さんは大阪勤務なので、なかなかお会いする機会もなかったのですが、「すごい人がいる」と噂に聞いていた門戸さんと知り合えて、気軽に話せるようになったのはとてもありがたいこと。今後も技術面で相談できると思うと心強いです。改めてどうぞよろしくお願いします。
門戸 そうそう。イノチャレのよいところは「苦楽を共にする仲間ができる」ことです。廣瀬さんのことも、自分とは違った視点が欲しいときに頼れる存在だと思っています。
会社の名前で社外のコンテストに挑戦できるのは純粋に楽しい
――「会社としてこうした挑戦の場が設けられている」ことについてはどのように感じていらっしゃいますか?
門戸 エクスモーションには、社内ワークの日に有志が参加できるさまざまなプロジェクトがあります。エンジニアとしての普段の仕事では、どうしても決まった開発になりがちな面もあるので、こうした制度のおかげで普段は使わない技術を使い、全く違う開発をすることができるのは純粋に楽しいですね。
また、いくつかある取り組みの中で社外に発表できるコンテスト形式の活動が、「ETロボコン」と今回の「イノベーションチャレンジ」の2つ。こうした「大会」に、業務として、会社の名前を背負って出ることができ、しかも失敗してもクビになったりしない(笑)。そうした機会があるのは、エクスモーション社員の特権です。
廣瀬 私の場合は入社時からリモートワークが基本で、なかなかエクスモーションで働いている実感が持てない時期もありました。そんな中でこうした活動があることは、会社に馴染む機会にもなりますし、上の世代の人に話を聞いたり、仲間を作ったりすることもできます。そのメリットは、とくに新人にとっては大きいと思います。
門戸 確かに、普段なかなか関わらない人と関われるんですよね。廣瀬さんも自分とは職種が違いますが、前の年のチームには、社内インフラの担当者という人もいました。純粋に技術を極めるなら他の活動もよいですし、技術以外の幅を広げたいならイノベーションチャレンジもお勧め。そうしたさまざまな選択肢があることは、エンジニアとしてのスキルを上げる上でも、とてもよいことだと感じています。
インタビュー/文 Ms.K-Exm
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