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社員インタビュー:有能な仲間に刺激され、技術者としてのセカンドキャリアが充実

前職を定年間近で退職したあと、「のんびり働く」つもりでいたのが、エクスモーションのコンサルタント仲間の姿に触れて「負けていられない」という気持ちになったという古山さん。現在60代の古山さんに、この年代での転職について語ってもらいました。

コンサルタント 古山 寿樹

長年にわたり関西の総合家電メーカーソフトウェア工学分野の研究開発に従事。定年前に退職し、セカンドステップを探す中でエクスモーションの門を叩く。前職で開発手法についてのアドバイスや人材育成に携わってきた経験を活かし、現在はソフトウェア人材育成プロジェクトを担当

入社の動機~社内での技術支援業務経験が生きるセカンドキャリアを求めて

前職では、若手のうちはシステム開発で経験を積み、その後は全社のソフトウェア戦略立案や全社施策を実施する部門で、リーダーとしてソフトウェア工学分野の研究開発や現場への開発手法適用支援をしていました。具体的には、現場の課題を聞き、解決策を考えて手を打つというようなことで、ソフトウェアの規模拡大に対する全社施策の一環として、海外にオフショア開発拠点を作るための人材募集から育成まで行ったこともあります。言ってみれば社内コンサル的な役割でもあり、ローカル版エクスモーションのような仕事だったともいえます。

退職した当初は、これまでのようにフルで働くというより、なにかのんびり人を支援しながら世の中の役に立ちたいと思っていました。エンジニアとは全く関係のない仕事に転身するのもいいかなと思っていたくらいです。現実には、やはりキャリアを活かして職探しをするほうが有利で、それならば、より開発の現場に近い仕事をしたいと思うようになりました。生活拠点が関西ということもあってなかなかよい会社と出会えなかったのですが、そんなとき、エクスモーションなら転居もせず、在宅勤務も可能だと聞いて入社を決めたのです。

実はエクスモーションという会社自体は以前から知っていて、自分のキャリアにマッチするのではという気持ちはありました。一方で、同じ分野の専門家として社長のこともよく知っていただけに、自分もこの人のようにできるのか、社外で通用するのかという不安もありました。

担当プロジェクト~異分野からソフトウェア人材を育成するリスキリングを牽引

現在は在宅勤務を基本に、週2日はお客様企業のある名古屋に出かけています。担当しているのは、ソフトウェア人材を育成するリスキリングプロジェクトです。具体的には、エンジン部品を作っている会社が、将来的なエンジンのニーズ減少を見据えてビジネスシフトを図る中で、社員にソフトウェア技術を学ばせたいということで、そのお手伝いをしています。携わってすでに1年半くらいになります。

プロジェクトに参加しているエスクモーションのコンサルタントは私を含めて2人ですが、全体では他社からも多数のコンサルが参加しており、さらには教育を専門とする大学の先生も参加しています。そういう専門家とともに最適なソリューションを考えるのは、大いに勉強になり、面白くもあります。

私自身は教育の専門家ではありませんが、前職で設計についてのアドバイスなどを行っていたのと基本は同じ。事業目標に対してどんな人材が必要で、その人にどんな教育をするのか、どんな順序で教えるのか考え、実行していく仕事は、思った以上に開発の現場に似ています。

いわゆるインストラクショナルデザインの仕事にあたりますが、これを独自の工夫も加えながら進めさせてもらっているのも特徴です。たとえば、受講生に「あなたが人に教えるとしたらどう教えますか」と聞くと、専門家ではない人がソフトを学ぶときにどこでつまずくのかがよく分かる。それを自分の視点で見ると、「こんな教え方もあるのでは」というアイデアが浮かぶ。そうやって専門性を発揮して働けるのが面白いところです。

得られたもの~有能なコンサルタントの姿に「負けていられない」気持ちが甦った

プロジェクト以外の業務もある今、当初はのんびり働くつもりだったのが、フルで働かないと期待値が出せない状況にあるのは事実です。若い人と同じスピード感で働くのは辛くもあるのですが、逆にそこがやりがいにもなっていますね。

今年4月からは自ら手を挙げてコンサルタントに昇格し、より大きな責任を担うことになりました。「のんびり働こう」と考えていた自分がこの挑戦をした背景には、入社すぐに経験したプロジェクトで出会ったシニアコンサルタントの影響があります。私が参加したとき、そのプロジェクトはすでに最後の総仕上げの段階にありました。「すごいな」と思ったのは、途中でポンとプロジェクトに入ったその人が、あっという間にプロジェクトの状況を把握し、そのために自分が何をするべきかを理解したことでした。状況把握とそれへの対応だけなら自分にもできるかもしれないけれど、このスピードでできるだろうか?と考えたとき、「これは負けていられない」と思ったのです。

優れたコンサルタントは、自分のスキルを上げて効率的に仕事を進めています。そういう、スキルも意識も高い人たちと一緒に仕事をさせてもらったことで、私自身ももう少し頑張ろうという意識が高まったのだと思います。前職でも管理職まで経験し、「部下である若くて優秀な技術者にも、指示を出すからには負けていられない」という気持ちもありました。そこに改めてエンジンをかけてもらったかのようです。

おかげで毎日充実感や達成感があります。シニアだからといってのんびり働くだけでなく、こういう気持ちになれる会社もあるのですね。体力的には本当に大変なときもありますが!(笑)

会社の雰囲気~技術者を大切にし、技術の前には年齢も役職もない

会社の家庭的な雰囲気にも支えられています。社長と常務がお父さんとお母さんのように、ことあるごとに親身に話を聞いてくれて、コンサルタントを目指すか悩んでいたときにも「やったらいいじゃないか」と背中を押してくれました。

社長がよく言うのは、「技術の前ではみな平等。できるかどうかで判断する」ということです。一般的な会社では定年近くの年齢になると役職定年になり一線からは外れる場合が多いのですが、エクスモーションでは技術者として「若い」も「年を取っている」も関係ない。技術のことを議論する際には役職も関係なく、各自の経験を活かせる会社だと感じています。私自身は「頑張る」道を選びましたが、もちろん、自分のペースや生活スタイルに合わせた働き方も可能なはずです。

自分と同じような年齢、立場にある技術者に伝えたいのは、「この会社は技術者が作った技術者を大切にする会社だ」ということであり、そういう環境で自分の生きがいを見直してみるのもよいのではないか、ということです。現実には、技術を持っているのに転職先が見つからず埋もれているシニアは世の中に多くいると思いますが、こういう会社もあるので、諦めずに探してみてほしいですね。

目標~技術教育の手法を確立してみたい

技術者はある意味サービス業。「お客様に喜んでもらってナンボ」というところがあると私は思っています。その思いが、エクスモーションのビジョンとも合っていて、それが現在の私のモチベーションにもなっています。

実は前職では、コンサルタントに依頼する側でもあったのですが、正直なところ「提案だけして終わり」という印象を持っていて、あまり信用していませんでした。ですがエクスモーションのコンサルタントは、提案だけでなく、現場に入り込み、成果を出すところまでやる。私自身も、こういう仕事ができる限りはまだ頑張れそうだ、と感じています。

せっかく教育プロジェクトを担当しているので、今後はこの分野で何かの「形」を完成させたいですね。ソフトウェア分野は、技術の進化が激しく、キャッチアップするだけでも相当大変です。しかし、ソフトウェア教育のやり方自体はそんなに大きく進化していません。そこにエンジニアリングの視点を取り入れ技術の進化をどう結びつけるかというところも含めて、よりよい形を確立するのが今の目標になっています。

インタビュー/文 Ms.K-Exm

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