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自由に学ぶための費用があるから、好きなことを探し、得意分野を作れる

エクスモーションでは、社員のスキルアップのため、各自年間10万円を自由に使える「スキルアップ予算」があります。社員は実際にどんな使い方をしているのか、そのメリットは何かについて、ベテラン、中堅、若手とそれぞれ立場の違う3人に語り合ってもらいました。

コンサルタント 一ノ瀬 直也さん

前職では、建機用コントローラの機能安全開発に従事し、2017年、エクスモーションに転職。現在は自動車メーカーの新車種開発プロジェクトで、運転支援システムの機能安全に関する安全分析や要求定義及びアーキテクチャ設計等の提案を行っている。

シニアエンジニア 城田 千尋さん

自動車関連メーカーでカーナビの開発等を経験したのち、2018年にエクスモーションに転職。現在は、エンジニアとして自動車メーカーで勤務中。ソフトウェア開発の内製化に向けた環境整備などに取り組んでいる。

エンジニア 佐伯 栄亮さん

2021年、新卒でエクスモーションに入社。一ノ瀬さんと同じプロジェクトに所属し、一ノ瀬さんらが検討した機能について、ISO26262機能安全規格)に合うようプロセスをまとめたドキュメントなどを作成している。

英会話、自己啓発本、研修受講。スキルアップのためになら何でも使える


――最初に、スキルアップ予算を利用してどんな学習をしているかを教えてください。

一ノ瀬 私は英会話と書籍ですね。英会話は長く続けていて、最近はオンライン英会話を利用しています。書籍は、自己啓発本が中心で、ロジカルシンキングなど思考系の本や、コミュニケーション関連の書籍を月1~2冊、購入しています。

城田 私は主に書籍ですが、技術系の本のほかに一ノ瀬さんと同様、自己啓発系の本も買いますね。思考法に関するような本や、あとはPowerPointを書くための資料になるような書籍を買うなどしています。

技術系では、今担当しているプロジェクトで業務の自動化を扱っているので、最近はそういった分野の本を買いました。また、自分の担当業務では使用しないけれど、エクスモーションの他のエンジニアが使っているような技術も知っておきたいと思い、興味のある分野を選んで読んでいます。

佐伯 僕も最近までオンラインで英会話を学んでいました。目的は「読む」力をつけることだったのですが、字だけで勉強するより会話のほうが楽しく学べそうかなと思って(笑)。

最近は、ChatGPTについての勉強もしています。社内で参加している技術育成活動の一環で、現在担当しているプロジェクトのノウハウをまとめる作業をしているのですが、そのツール開発のためにChatGPTを使っているためです。最近は、4万円弱かかる外部の研修も受講しました。

コンサルタントにとっては、思考やコミュニケーションの学びも重要

――英語や自己啓発本とは、エンジニアの学びとしてはやや意外にも感じました。なぜその分野を学んでいらっしゃるのですか?

一ノ瀬 英語を学んだのは、各種国際規格は英語がベースなのでやはり英語が読めたほうがよいのと、以前、海外企業に業務委託をした際に英語のコミュニケーションが必要だったこともあります。

個人的には、今後海外との仕事も十分発生しうる中で、「技術はあるけど英語ができないのでできない」という仕事を作りたくない、という思いもありますね。

佐伯 それは私もありますね。今のところは英語の書類を読む程度ですが、今後海外のお客様と仕事をするようになったとき、「できない」では困るなと思っています。

一ノ瀬 とくにコンサルタントにとってはお客様とのやり取りは重要な仕事の一つ。自己啓発系の本を読むのも、お客様に納得していただけるだけの論理性や、お客様との関係を築くコミュニケーション力をつけるためです。

城田 ちなみに、最近何か読んでよかった本ってあります?

一ノ瀬 『WHYから始めよ!』という本が面白かったですね。「なぜ」というところを中心に考える重要性を説いた思考系の本で、おすすめですよ

認められる幅の広さは魅力!「学習効率を上げるための学び」もOK

――予算の申請はどのように行うのでしょうか?また、どの程度まで認められるものですか?

一ノ瀬 書籍の場合は基本的に購入後に経費精算する形ですね。認められる範囲は広いと思います。

城田 業務に直結していないと通らない会社も多いと思うのですが、エクスモーションでは自己啓発系の書籍も認められるのがありがたいですよね。

たとえば『私たちはどう学んでいるか』という本も、「学習効率を上げたい」という理由で認められました。同じような内容でも、タイトルによって認められないこともあったりするんですけどね(笑)。

佐伯 あと、「英語の学習をしたいのでマンガ『ONE PIECE』の英語版を買う」くらいになるとさすがに認められないと思いますが!(笑)

研修の場合は、事前にだいたいの内容と予算を伝え、了承してもらう形ですね。先日受けた研修は、社内SNSに先輩が「この研修がよかった」と投稿しているのを見て会社に申請し、認められて受講しました。

ちなみにChatGPTについては、有料版を使うためのサブスク料金も、スキルアップ予算として認めてもらっています。

本当に学びたいことを学べるから、モチベーションが上がる

――こうした制度があることのメリットは何だと感じていますか?

城田 私は前職時代から、学びたいことに関する本は自費で買っていたのですが、とくに技術系の本は価格も高いので、会社で負担してもらえることで学び方が大きく変わりました。以前だと、一つの分野に対して購入する本は1冊か2冊。買う前にどんなに厳選したつもりでも、読んでみるとレベルが合わず、「難しすぎてその分野まるごと挫折」ということもありました。

今は、初めての分野であればまず初級レベルの本から読み、その後中級、上級と買い足していくこともできるので、より挫折なく、体系的に学べるようになったと思います。

一ノ瀬 本を読む量は単純に増えますよね。

佐伯 買うハードルが下がるので、「とりあえず買ってみる」こともできるようになり、初めての技術に触れる機会が広がりますよね。また、本なら自費でも買うかもしれませんが、研修となると、やはり自己負担ではなかなか受けにくい。スキルアップ予算があるからこそ受講することができたと思います。

一ノ瀬 私が以前いた大手企業では、社員の育成プランが確立していて、その分研修の機会には恵まれていました。ただし「◯年目にこの研修を受ける」というように決まっていて、正直に言うとあまり前向きになれないこともあったんです。エクスモーションのように「個人で学びたいことに使える」制度だと、よりモチベーション高く学ぶことができます。

城田 「求められることは自分で学んでください」というのが会社の考え方。「年10万円までは自由に使ってよいので、自ら向上してください」という意味だと理解しています。

実は私は、エクスモーションの面接を受けたとき、「スキルアップ予算10万円は使い切ってよいか、どのくらい自由度があるか」を確認したんです。というのも、会社によっては業務直結の書籍しか認められず、結局枠を使い切れなかったりするんですよね。そんななかで「ぜひ使い切ってほしい」と答えたエクスモーションには、自由で働きやすい印象を受けました。その印象は間違っていなかったと思います!

「自ら得意分野を作る」ことが求められる時代に最適な学び方ができる

――「エンジニアが学ぶこと」についてどう考えていますか?

佐伯 エクスモーションでは、いろんな特技を持つ人がそれぞれ得意分野の仕事をしています。若手の自分はそんな得意分野を探している段階なので、この制度のおかげで好きなことを探しやすくなるのはありがたいですね。ぜひできる仕事の幅を広げ、得意分野を見つけていきたいです。

一ノ瀬 自分も若いときはがむしゃらに幅を広げてきた覚えがあります。チャレンジする中で失敗も含めて糧になるので、佐伯さんにはぜひ頑張っていただきたいですね。

城田 5年10年後の目標を持ったほうがいいというけれど、なかなかそこまでイメージし辛いですし、途中で考え方が変わることもあります。そんな中で私も、現状の自分を底上げして、できることの幅を広げておきたい。

今の自分は、一つのお客様のところに長くいる働き方をしていて、あまり多くのプロジェクトを経験できていないので、その分本で学んで視野を広げられるのは嬉しいです。

一ノ瀬 私たちの仕事はどちらかというと、「確立された技術を使っていかに上手く設計していくか」を問われることが多いもの。しかし、最先端の技術や知識があれば、お客様が知らないことも提案できます。そういうことができるようになるための勉強ですよね。

エクスモーションでは、新卒教育以外には決まったことを学ぶ研修制度はありませんが、今後多様性がますます重視されていく中で、「皆と同じことを学ぶ」やり方では限界があるのでは、とも思います。

これからは、自分の特徴、好き嫌いに応じて学ぶ能力も必要。そのためにもこうして自由に学べる制度はよいのではないでしょうか。自分でスキルを伸ばしたい人が伸ばせる環境だと思います。

城田 私もそう思います。自主的に学習できる人に向いている会社ですよね。

インタビュー/文 Ms.K-Exm

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